クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「そのワンピース、似合ってるよ」
太陽はフリーズしている私を見る。ニヤリと笑う太陽は完全に悪魔そのもの。
………一体何を考えてるの。
あんまり私を弄ばないでよ。なんて思いながらも嫌だと思っている私はいなくてむしろ喜んでいる。
………恋は盲目ってこのことを言うのかな。
「あ、ありがとう………」
太陽が見ていたのは今私が着ているニットのワンピース。悩みに悩んで決めたコーデ。
髪はいつも通り三つ編みだけど。
………それよりももっと他に言うことあるんじゃないの。
心の中でブツブツ文句を言うけど褒められたので満足している。
今日、このまま勢いで告白しちゃおうかな……って、私何考えてるの!
ダメダメ、準備がまだ整ってないんだから!
「い、行こうか」
「そうだね。おすすめのお店あるからそこに行こう」
じーっと見つめる太陽に一言そう言うと、何事もなかったかのように私の手を取る。