クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「まー、これからいろいろと覚悟しとけよ。全力で落としに行くから」



私を見てニヤッと笑う秋葉くんは何かを企んでいる様子。


…………恐ろしいんですけど。



「落とす?何を?どこに?っていうか、ほんとに秋葉くん、誰?」


「…………それはまだ秘密だ」



秘密?
そう言われると余計気になるんですけど。



「帰るか。家どこ?」


「うん。こっち」



ようやく頭を撫でることをやめて家に送ると言ってくれた。


また二人並んで帰り道を歩く。


どうしてだろう。


朝はあんなに秋葉くんの隣にいるのが嫌だったのに今は心地よくて、ずっと隣にいたいと思う。


男子に対してこんなに興味を持ったのは初めてかもしれない。



「秋葉くん、家ここ。送ってくれてありがと」


「ん。どーいたしまして。また明日な。愛華」


「うん。秋葉くん、気をつけてね」



ニカッと笑うと回れ右をして来た道を帰っていく。
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