クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

ートクトク………。


ほら、また笑った。
それにサラッと名前でまた呼んでくれた。


心臓が心地よいリズムを刻みながら音を立てている。


その笑顔はズルい………ドキドキしたくなくてもドキドキしちゃうじゃんか。


イケメンの笑顔は破壊力ハンパない………。



「じゃあな!」


「あ、ちょっと〜!」



私があれこれ考え込んでるとそそくさとその場を離れていく秋葉くん。


その後ろ姿を見てそっとため息をつく。


なんだろう………この気持ち。


寂しいような、嬉しいような。


気持ちがぐちゃぐちゃしていてよくわかんない。


お昼休みにあんなに秋葉くんのこと否定してたのにこんな思いをするなんて………私らしくないな。


うん、この気持ちは忘れよう!


綺麗さっぱり忘れて本の続きを楽しもう!


そうと決まったらカバンを持って急いで教室を出る。


家につくと、自分の部屋に直行して宿題もそこそこに読書に集中した。
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