忘れたくない、私をみてよ。
「灯里っちのノート、字が薄いぃ。毎回思うんだけど。」

そんなこと言われても、ケチつけるなら見なければいいのに。私は握力のなさが自慢なの。気にしてるんだから言わないでよ。私はそれも言えない。そんな毎日を私は心のどこかで泣いていたんだ。先生に会いたい、って。


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