秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「まあ、今のままならね」
意味深に言うと、興味なさそうに琉夏くんは自分の部屋へ行ってしまった。
「なんだよ琉夏のやつ……。ま、アイツは放っておいていいから、選挙までにいろいろ作戦練ろう!」
腕まくりをして、にこりと笑う椿くん。
「作戦?」
「そうだよ。まずは、寧々ちゃんを知ってもらわないとね」
そうか。私の場合はそこから始めないといけないんだ。
クラスであれだけ人望のある琴宮さんが、学園規模でどれだけ人気があるのかなんて考えるのにたやすい。
反対に、私のことを知ってる人は、Sクラスの人だけでは?
真剣に考えてくれるふたりの気持ちが嬉しくて、
「ありがとう」
私なりに、やれるところまでやってみようと思った。