秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
椿くんに刹那くんまで……いったいどうしてこの部屋に?
「そうだ、蘭子さん!」
なにかあったら電話して、と言われたのを思い出し、受話器を取って5番を押した。
蘭子さんはすぐ電話に出てくれて、
「あのっ! 部屋に男の子が……っ」
呼吸もままならない勢いで言うと、
「寧々ちゃん、ちょっと落ち着いて」
「落ち着いていられないですよ!」
刹那くんも椿くんも、いい人だっていうのは少し会っただけで分かったけど。
女子寮のはずなのに、堂々とここにいる意味が分かんないんだもん。
とにかく、すぐに来てくれるという蘭子さんを信じて、部屋の中で待つ。
「ねー、開けてってばー」
「いやですっ……!」
その間にも、ドアを開けさせたい椿くんと、絶対に開けたくない私との攻防は続く。
「あー、蘭子さん!」
しばらくすると蘭子さんが来てくれたようで、向こう側で話している声が聞こえた。