子供のままの男に恋した。
 唇に何か触れた感触で目が覚めた。
森くんの顔があった。
キスされていた。
そのまま目をつぶって、寝たふりをした。
となりで、森くんは寝ているようだった。
森くんは、頭を撫でながら、言った。
「天音。早く俺の気持ちに気づいてね。
好きだよ。天音。」
森くんは、ベッドから出た。

『今の告白された?マジ?嬉しい。
 でも、聞いてないフリしよっ。』

目覚ましのアラームが鳴った。
起きてたけど、目を覚ましたフリをした。
「おはよう。」
「おはよう。ごめん。俺寝ちゃってた。」
「あっ、うん。」
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