雨降り王子は、触りたい。



「…ごめん市川。こんなんなら協力できない。」



私は市川と目を合わすことなくそう言うと、ふらふらと力なくその場を後にした。



なんで、こんなに心臓痛いんだろう。

なんで、見られたくなかったなんて思うんだろう。

なんで……。


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