雨降り王子は、触りたい。
ふいっと、再び目を逸らす。
そしてもう一度水を飲もうとペットボトルを手に取ると、三咲が口を開いた。
「…っていうかさ。」
「………なに?」
「チカとか。最近近付きすぎ。」
ピタッ。
反射的に動きが停止する。
近いって…何が?距離のこと?
それは向こうがあまりにもチャラくて、距離感がバグっているだけだ。
それに市川が私に近付くのは、三咲を心配しているだけのことで。
…あぁ、そういうことか。
私が勘違いして、市川に泣かされることになったら可哀想だから。
心配してくれてるのかな?