雨降り王子は、触りたい。
「あ、あー…落ちちゃった」
私は熱くなった顔を隠すようにしゃがんで、落ちたキャップを拾った。
ダメだ…今のはダメだよ……。
ドクン、ドクン、ドクン。
心臓は、今にも胸を突き破って出てきそう。
ダメ、ほんと。
勘違いしちゃうから……!
不自然なくらい長い時間、落ちたキャップを探すふりをして。
どうにか顔の火照りが落ち着いて、ペットボトルに蓋をすると。
「…行こ」
三咲は立ち上がった。
「……うん」