極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~

4.摩天楼のロマンチックナイト

 窓の外にはニューヨークの夕景が広がっている。
 朱く染まった空。暗く沈むセントラルパークの森の向こうに、光り輝く摩天楼が立ち並ぶ。
 マンハッタンらしい見事な眺望だ。

「翔一郎さん……」

 このホテルはフィフスアヴェニューにほど近く、セントラルパークに面している。クラシックな造りはアール・デコ時代のアメリカをほうふつとさせた。
 その中でも最上級のパークビューの部屋は、昔の映画に迷いこんだようなロマンチックな趣きがある。

「まだ……だめっ」
 
 その部屋の窓辺で、わたしは翔一郎さんのキスに翻弄されていた。深く激しく舌を絡ませるキス。
 せっかくの景色もほとんど見ている暇がなかった。部屋に入った途端、苦しいほど強く抱きしめられて。

「んっ、あぁ、待って」
「待たない」

 翔一郎さんの呼吸が荒い。
 いつもは大人の男の余裕を見せて、わたしが落ち着くのを待ってくれるのに、今日はだめみたい。
 飢えた狼のような勢いでこのままベッドに押し倒されてしまいそうだ。

「シャワーを浴びてから……、ね、お願い」
「あとでゆっくり入ろう」
「でも、汗をかいてるから」
「いい香りしかしない」
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