極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
「この美しい女性が私の花嫁です。私の妻になる人はきみしかいない」

 優しくとろけたヘーゼル色の瞳。低くささやく男らしい声。
 まるで本当にわたしに恋しているかのような、甘やかな表情。

「愛しているよ、鞠香」

 ステージの下で見ている令嬢たちはぼう然としている。
 わたしも呆気にとられてぼんやりしているうちに、生まれて初めてのキスを奪われたのだった。
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