クローバー

幽霊？！

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ザー ザー ザー


教室の中に雨の音が響いている。
梅雨の季節に入り最近は雨ばかり。


クラスメイトから髪がまとまらない、じめじめしてうっとしいという声が度々聞こえてくる。


私は雨、嫌いじゃないな。雨は私の汚い部分を洗い流してくれそうで。それに、雨の音は聞いてて心地いい。


窓の外の雨を眺めるのと同時に、窓越しに反射している岡山を監視する。


今日は珍しく、悠斗さんはいない。女子はガッカリしている様子だが、私的には仕事がやりやすくて嬉しい限りだ。


ガタッ！
岡山が椅子を引いて立ち上がり、教室から出て行く。すぐさま私もそれを尾行しようとした。


「ちょっと！そこのあんた！！」


今！？


悠斗さんが居ないすきを狙って話しかけて来たんだろうけど、今日を逃したら尾行出来なくなる。


「ごめん！急いでるから！」


適当にあしらいその場を後にする。後ろから待ちなさいよ！！！という声が聞こえてくるが、待てるわけがない。


これ絶対私いじめられる。めんどくさい。
悠斗さんが恨めしい。