クローバー


「ちっ。あーもーめんどくせぇ!
ほら!!これでどうだ?!」


眼鏡と、黒髪のカツラをとり、中から金髪の髪と見知ったイケメンが出できた。


「りゅ、隆二《りゅうじ》さん?!なんでここに?!」


「それはこっちのセリフだ!まさかお前が転校してくるとはな。しかも、俺に気づかないし。どうせ、あのバカがまた俺たちを驚かせようと考えたんだろうよ。ちっ。相変わらずめんどくせぇ事しやがって。」


隆二さんは鍵を開けながら呟く。


「うっ。隆二さんの変装は私だけじゃなく組織の誰が見ても気づ来ませんよ.......」


だって、貴方.......
組織で1番変装スキル高いじゃないですか


「それに、脅かさないでくれますか?!
まじでビビったんですからね?!」


「クククッ。わりぃ。わりぃ。お前のビビりようがあまり可愛くてな。ついついじめたくなったんだよ。鍵開けてやったろ?な?怒るなって。」


隆二さんが宥めるように頭をぽんぽんと優しく叩く。


「その鍵どこから?」


ニヤッ


うわぁー。この笑顔。すっごく嫌な予感がする。


「職員室にあったんで、かっさらってきた。」


「サイテー。職権乱用ー。」


「うっせぇー。タダでさえ、ガキのお守りでストレス溜まってんだ。これくらい許してくれねーと、俺はホントにあのバカ殴るぞ?」


「どうぞ。どうぞ。私もボスを殴るのには賛成です。ただ、職権乱用はバレないよう程々にして下さいね?」


隆二さんはへいへいと、適当な返事をして戸棚の方へと歩いていく。


「おい。クロ!見てみろよ。面白いれぇーもん入ってるぞ。」


「もう!ここではクロって呼ばないで下さい!怪しまれます。」


わりぃ。わりぃ。と隆二さんは言うが、この人絶対思ってない。


ギロッと隆二さんを睨みながら戸棚に近く


「?!。これって.......」


「あぁ。これで証拠ゲットだな。飴玉なんかに細工しやがって。ク、文乃!これ本部に渡して分析してもらってこい。」


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