クローバー

体育祭「月夜到来編」


「次の競技は借り物競争です。出場する生徒は入場門まで集まってください。」


「あ、次私が出る競技だ。じゃあ、私行くね。」


「俺.......応援してるね。」


そうだよね君。出る競技最後のだけだものね。なんて羨ましいやつ。


瑠衣とは入場門で別れた。周りの生徒は瑠衣が人と喋っているのがよっぽど珍しいのかザワついていた。瑠衣普段どんだけ喋ってないのよ。


私の前ではよく喋る瑠衣しか知らないから少し信じられなかったりする。


そんな事を考えている間に競技が始まる。


借り物競争ってどんなお題がでるんだろう?簡単やつだったら助かる。


自分よりも前にスタートした生徒の様子を伺う。


「かつら持ってる人いませんかー!」


男子生徒が半泣きで駆け回っている。
うわー、かつらって.......。絶対自分から差し出す人居ないじゃん。


そのすぐ側では、女の子が「私の彼氏になってくれる人いませんかー」とまたもや半泣きで探している。


何この借り物競争こわっっ!!自分も無理難題だったらどうしようと怯える。


そうこうしているうちに私の番がきた。


お題がある机まで走る。紙を手にとって、変なお題じゃないように願いながら恐る恐る開ける









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