カラフルハート
番外編
after story──
「…学園祭のときステージで、勝手にほっぺにちゅーしちゃったけどさ」
「…っ…?」
「ほんとは口にしたかったって言ったら、引く?」
「…!ひ、引かないよっ」
むしろ、嬉しいとか、思っちゃうよ……
ほっぺでもすごくドキドキしたけど……
「良かった……じゃあ、ちょっとだけ」
「え、えっ?」
そう言われると、誰もいない教室に鍛治くんは私を連れてくる。
そして私はなぜかドアと鍛治くんの間に挟まれていた。
「天野さん、好きなんだけど」
「…っ…、うん……」
「好きすぎて困ってる」
そ、それは私のセリフだよ〜〜…
付き合ってからというもの、鍛治くんの色気は更に増した気がするし、こうやって鍛治くんの手が私の髪や頭を触ることが増えた。
そうすると、もっと触ってほしいと欲が出てしまう。
もっと顔や耳、首や唇、全部。全部……