気まぐれ猫くんは私を激愛する
chapter2

2人だけの放課後




放課後



私たちのために森先生が開けといてくれた図書室に私は一人でいた



ど、どうして来ないの、



猫くんだよね、やろうっていったの



早く来てくれないと困る
さっきから後輩ちゃんが話しかけてきて
図書室なのに声が大きいし
苦笑いしか出来ない
注意しても聞かないし
他の子が助けてくれると思いきや
輪に入ってきちゃうし、
ど、どうしよう、


私があたふたしていると



「邪魔」



と確かに聞こえた



後輩ちゃんたちが静かになり、目線の先には、



「西村王子!?」



猫くんがいた


「は?」


あ、すいません!と冷酷な瞳に怯えるように
後輩ちゃんたちはいなくなった
っていうか、王子って言ったよな
西村王子って呼ばれてるのかな
似合うなぁ、、


「ごめん、森につかまった」


「あ、そうだっんだ、大丈夫だよ、」


「大丈夫じゃねーだろ、あんたあの集団に参ってたじゃん」


あぁ、バレてましたか、 ははは


「助かったよ、来てくれて」


「あそ」


来るだろ約束したんだから

と猫くんは続けて言った



『 約束 』


なんか嬉しい

でも、約束を交わした覚えないけど!?

と思ったことは胸にしまっておこう





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