スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
「ああ、震えてるね。そういう顔、俺好きなんよなぁ。美人が怯えてる顔」

 梅本の手が衣服に伸びる。着ていたカーディガンとシャツを脱がされ、私はただ震えるしかなかった。

「肌綺麗だね。この白い肌が鞭打たれて赤く腫れ上がったらどんなに綺麗だろう」

 身もすくむような言葉に目をぎゅっと閉じる。私は震えながらも小さく呟いた。

「啓一郎さんっ…………たすけてっ」

 その途端。
 部屋の扉がガチャリと開く音が耳に届く。

 梅本も驚いたようで、私の体の上に覆い被さっていた体を起こしてドア付近に視線を向けた。私も同じように視線を向ける。

 そこには。

「紗雪っ!」

 私の救世主────啓一郎さんが立っていた。
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