こんなにも愛しているのに〜私はましろ

衝撃2

希望して、
晴れて、入学できた高校。

以前の学校に比べると、もちろんだが、かなり自由な校風だ。
ただ
規定の制服はあった。
女子は冬は紺のセーラー服、夏はセーラー服の上着が白の半袖になる。
そのセーラーの上着の襟にはラインがあり、後ろ襟のライン内で両端に
対象で校章が刺繍がしてある。
そのセーラー服に憧れる女子も多いと聞いた。
男子は戦前からの高等学校の名残で、クラッシックな詰襟。
金釦には校章のマークが浮き彫りにされている。

制服があることに窮屈な想いをする生徒も、
いるようだが、
私はある方が楽だなと思っている。

髪の毛は
肩下まである髪を、一本の編み込みにしていた。
時間がない時は、カチューシャで止めるだけでいいか、、
と気楽に思って、入学式翌日の学校の門を潜り、
自分のクラスに行った。


クラスの中からはもう賑やかな声が聞こえてきた。
1年生は、まだ志望別にクラスが分かれないないため、
男女比をほぼ同等にしてあるそうだ。
聞こえてくる声は、
声変わりをした男子の声と、女子たちの高い声。

もう
出来上がっているコミュニティがあるのか。

開いている入り口から入ると、黒板に五十音順に席に着くよう指示され
座席表も貼ってあった。

それを見て
指定された席に目をやると、、、
信じられない状況が待ち構えていた。

あれは
あの時の模試の、、、
< 22 / 117 >

この作品をシェア

pagetop