佐藤さん家のふたりとわたしと。
3人ともびしょびしょになって家に入ろうとして玄関で怜お兄ちゃんと織華ねぇーちゃんに会った。

ちょうど日向野家に戻ろうとしてたんだと思う。

パッと織華ねぇーちゃんと目が合った。

気まずそうに目を逸らされた。

ずっと私に隠して付き合ってたってそれも聞いた。

言えなかったんだよね、言いにくくさせてたから…私が。
それもちゃんと言わなきゃだよね。

「織華ねぇーちゃん!怜お兄ちゃんのことよろしくね!」

やっぱりちょっと寂しいけど、それはもうしょーがない。

「なんだよそれ、…別に妹なのはずっと変わらないだろ?」

お兄ちゃんが優しく笑った。

そんなやわらかい笑顔、初めて見たかも。

きっと織華ねぇーちゃんの隣は安心できるんだね。

ゆっくり伸ばした怜お兄ちゃんの手に頭をなで…られるはずだったのに、グイッと右腕を引っ張られた。そのせいで怜お兄ちゃんの伸ばした手も空ぶった。

「怜くんの妹でも俺の彼女だから!」

「はっ!?大志何言ってんの!?」

てか私も隠してるつもりだったのにみんな知ってたんだけど!

「…ヤキモチ妬かれたわ。まぁいいや。行こう、織華ちゃん」

お兄ちゃんの後ろを織華ねぇーちゃんが駆け足でついていく。

くるっと振り返って怜お兄ちゃんが大志の方を見た。

「じゃあ頼んだ。でも泣かすなよ!!」

「…案外シスコンなんだよなー」

ぼそっと奏志が息を吐くように呟いた。

「言っとくけどお前もだからな!奏志!!」

「俺関係ねぇーだろっ!」

「関係あるわ!お前が切り離される日は来ねぇからな!!」




今日も佐藤さん家と日向野家は元気に仲良くやってます。



だからお父さん、お母さん。

心配しないでね。



私毎日笑って楽しいよ。
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