貴方が残してくれた幸せと生きていく

再入院

3月下旬、翔のお母さんから連絡があった。
「翔が風邪をこじらせて、入院した。」
慌てて、病室に行った。
「翔、大丈夫?」
「うん。肺炎起こしちゃったみたい。
心配かけてごめんね。」
「ううん。
 あっ、今、赤ちゃん蹴った。」
翔がお腹を触った。
「ホントだ。」
「元気になれよ。って言ってるんだわ。」
「了解。」

「子供の名前、何がいい?」
「圭太。」
「いいねえ。じゃあ、今日から圭太って呼ぶね。」
お腹をさすりながら言った。
また蹴った。
「いやなのかな?」
「違うよ。返事しただけだよ。」

幸せな時間が流れた。
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