乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
第12話 作戦会議
「俺達夫婦はもっとわかり合わないと駄目だと思う。だから、月子の好きな『ときラブ』を教えて。それで、月子も俺に聞きたいことがあれば、聞くといいよ」

三日目の夜、天清(たかきよ)さんは真剣な顔をしてそんなことを言いだした。
『ときラブ』をお、教えるっーーー!?
いやいやいや!?それって、ドン引きでしょ?
あ、でも、もう引くだけ引いてるからオッケーとか?
ううんっ!!!余計に落ちるとこまで落ちちゃう!

「月子?聞いてる?」

「き、きいております」

「……おりますって。あのさっ!月子。俺は考えたんだ」

「何をですか?」

思わず、正座した。
布団を挟み、私と天清さんは向かい合っていた。

「月子は俺が嫌いじゃないよね?」

そんなことを聞かれて、なんて答えればいいかわからず、ありったけの知識を動員すると頭に選択肢が浮かんだ。

→【好き……かも?】 
 【彼のことを嫌いだなんて思えない】

なにこれ……選択肢になっていないし。
がっくりと肩を落とした。

「月子?」

返事を促され、素直に頷いた。

「は、はい。そうですね」
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