珈琲と花の香りの君
3.



そうして俺は、若干気後れしながら、あるマンションのドアの前に立っている。



横には珠利ちゃんが居てくれて、心強いのだけれど…。



にこにこしている珠利ちゃんを横目に、震える指先でチャイムを鳴らした。




















「はーーい。」



ぱたぱたと、スリッパの音を響かせながら出て来たのは……、
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