嘘が溶かした最後の純情
知らない君
"リン"
君は一体何者なのかかね。
自宅の机の上に置かれたそれをまじまじ見つめる。
押し付けられたそれは結局あの後返す機会もなく、預かることになった。
紙切れならまだしもクレジットカードだからなぁー。
簡単に捨てるわけにもいかねぇーし。
どこかで聞いたことがありそうな名前。
だけどどこでも聞いたことがない名前。
不思議な感覚。
嘘ついてるようには見えなかったんだよなー。
俺が忘れてるだけなのか…?
だとしたら相当最低だぞ。。
「あおいくん、?」
どうしたものかと頭を悩ませてると、梨沙ちゃんがお風呂から戻ってきた。
「それ…」
指差される机の上の例のブツ。
一応不本意ではあるけど、唇を許してしまった謝罪と共に梨沙ちゃんにはことの経緯は説明済みだ。
「まだ考えてたの、?」
「んー、全然心当たりないんだよねぇ」
「じゃあ考えなくてもいいよ、きっとこの人あおいくんがかっこいいから変なこと言い出したんだよ、」
「そーかなぁ?」
そうは見えなかったんだよな…。
「うん、もうそれおしまいにして」
梨沙ちゃんが俺の膝に乗っかった。
あら、珍しい。こんな事してくるなんて。
「梨沙ちゃんさ、もしかしてヤキモチやいてる?笑」
俺の発言にみるみると赤く染まってく彼女の顔。
んははは笑
分かりやすすぎんだろ。