ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
「陽葵李!おはよう!」

「おっはー、陽葵李。」

「うっす!高野。」

「おはよう。高野さん。」

『みんな、おはよう。』

高野さんは人気者だ。

明るくて、性格も良い。

それに加えて、周りの人曰く美人らしい。

人気があって当たり前だ。

それに比べて俺は、相変わらずクラスで浮いている。

『おはよう!獅子谷くん。』

「おはよう。」

人気者の高野さんは毎日、浮いている俺に挨拶をする。

クラス人たちも慣れてきたのか、何も言わなくなっていた。

心の中でどう思ってるかは知らないが。

『獅子谷くん、ちょっと話あるんだけど放課後空いてる?』

「暇だけど。」

『よかった。じゃあ屋上で。』

「了解。」

屋上の鍵が壊れていることは僕と高野さんしか知らない。

話をするにはちょうどいいんだろう。

「おはよう。陽葵李。」

『あっおはよう。六花。』

「先生来るよ。席つこう。」

『うん。後でね、獅子谷くん。』

檜山さんが、高野さんを連れて行った。

檜山さんは俺のことをよく睨む。

相当、俺のことが嫌いなんだろう。

「陽葵李、獅子谷と何話してたの?」

『おはようって言ってただけだよ?』

「あんまり、あいつと関わらない方がいいと思う。」

『…噂があるから?』

「…今日、中庭でお昼食べよう。話したいことあるし。」

『わかった。』

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