ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
ひまわりにとって、ライオンは…
「え…。」



「…どうも。」



なんで、檜山さんが高野さんの病室にー。



『やっほー、獅子谷くん。』

「…高野さん、俺帰るね。」

『なんで?来たばっかりじゃん。』

「いや、でも、2人の邪魔したら悪いし。」

『邪魔なんかじゃないから。ね、六花。』

「うん…別に、もうそんなに嫌ってないから。」

「…はい。」

『なんか、獅子谷くん堅い。』

「普通だよ。」

『六花ね、お見舞いに来てくれたの。』

「…そうなんだ。」

「私が、期末終わったしから会いたいって連絡したの。」

俺が思っていることを察したかのように、檜山さんが説明をしてくれた。

「入院って聞いたときはびっくりしたよ。でも、大したことなくてよかった。」

『念の為の入院だったからね。』

「熱下がったばっかりなんだから、無理したらダメだよ?」

『わかってます。』

高野さんは、高熱が何日も続いたため入院したと檜山さんに嘘をついていた。

「ねぇ陽葵李、どうして休学したの?」

『…骨折したり、体調崩しまくったりしてたでしょ?少し、休みたくなっちゃったんだ。』

「そっか、なら相談してくれたらよかったのに…何も言ってくれないからすごく心配した。」

『ごめんね、六花。話したら余計に心配かけるかと思って…でも、もう元気になってきてるから安心して。』

「うん。」

『あ、そうだ。獅子谷くん、悪いんだけどそこの棚の中にある紙袋出してもらってもいいかな?』

「うん…えっと、これ?」

『うん。ありがとう。それ、六花に渡して欲しいんだ。』

「…どうぞ。」

「どうも…陽葵李、これ何?」

『クリスマスプレゼント。遅くなってごめんね。』

「開けていい?」

『うん。』

「……キレイ。」

高野さんから檜山さんへのプレゼントは、雪の結晶のイヤリングだった。

『これ、見つけた瞬間に六花が浮かんだんだ。』

「すっごい可愛い。ありがとう、陽葵李。」

『六花もティントありがとう。お気に入りで、ほぼ毎日つけてるんだ。直接お礼言えなてなくてごめんね。』

「ううん。気にしないで。」

『六花大好き。』

「私も、陽葵李大好き。」

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