客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
秘密裏
 真梨子からの連絡がないまま、一週間が過ぎようとしていた。毎日スマホの画面を見ては、ため息の連続だった。

 あれから家には帰ったのだろうか。きちんと話し合いが出来たのだろうか……。

 まさか話し合いがもつれて事件になってたりする⁈ 悪いことを考えて青ざめてしまうこともあった。

 とはいえ、プロポーズ企画も大詰めになり、忙しいのも現状だった。

 いつものように出勤した二葉は、オフィスに企画部の人間がほとんどいないことに呆然とする。ホワイトボードを見ると、皆朝から外回りや系列のホテルとの打ち合わせなど、それぞれの行き先が書いてある。

 そんなこと聞いてないんだけどなぁ……。今まで連絡もなく出かけることなんてなかった。匠さんもだけど、木之下さんまで私に何も言わないなんて。

 疑問は残るが、机に今日やることのリストが貼られているのを見つけ、二葉は目を見張った。

 これを一日で? あまりの量の多さに眩暈がする。仕方ない。考えるのは後、今はこれをやらないと。

 二葉は気合いを入れ直し、資料を探しに向かった。
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