だから今度は、私がきみを救う番
原くんの家に着くと、自転車を脇にとめて、髪の毛を結び直した。
カバンからコンパクトミラーを取り出して、手櫛で前髪を整える。
いち、に、さん。三回深呼吸をしてから、玄関の呼び鈴を押した。
ポストの前には、やぱり五人分の名前が書かれている。
数十秒待つと、バタバタと誰かが玄関に近づいてくる音がして、引き戸がガラッと開いた。
原くんの顔が見えて、風圧で金髪がはらりと揺れる。