お砂糖味のキス

独占欲

「はぁ,はぁ……っ」


走っていくと,君は目を丸くしている。

僕もビックリだ。

それに,普段大声なんて張らないから,喉が地味に痛い。



「……大声だしてごめんね。一緒に帰ろう。ケーキ買ったんだ」



あぁ,嫌だ。

僕は君を誰にも見せてあげたくなくて,理由をつけて家に連れ帰った。
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