8つの怖い話
壁は真っ白で、ポスターがあった場所だけ少し色が変わっていた。
「どうしたの剛兄ちゃん。野球のポスターは!?」
「大丈夫だよ、一旦片付けただけだから」
「片付けたって、どうして!?」
剛は小学校低学年のころからずっと野球をしていて、高校に入っても続けるのだと聞いていた。
「こう見えて俺も受験生だからな。中学の部活はもう引退したし、しばらくは受験に専念しないといけないんだ」
剛はそう言って笑った。
その笑顔はやっぱり寂しそうに見える。
「受験が終わったらまた野球やるの?」
「もちろんだ! 学校だって、野球が強いところに入学する」
「そっか」
それを聞いてホッとした。
「どうしたの剛兄ちゃん。野球のポスターは!?」
「大丈夫だよ、一旦片付けただけだから」
「片付けたって、どうして!?」
剛は小学校低学年のころからずっと野球をしていて、高校に入っても続けるのだと聞いていた。
「こう見えて俺も受験生だからな。中学の部活はもう引退したし、しばらくは受験に専念しないといけないんだ」
剛はそう言って笑った。
その笑顔はやっぱり寂しそうに見える。
「受験が終わったらまた野球やるの?」
「もちろんだ! 学校だって、野球が強いところに入学する」
「そっか」
それを聞いてホッとした。