赤い糸
陸上部



私は放課後、かよちゃんとあっちゃんと3人で陸上部の場所に行った。

かよちゃんは、私同様仮入部にサインしていた。

あっちゃんは、サインはしていなかったが、ラグビー部からの勧誘がしつこかったという。


私が陸上部の場所に行くと、1人の男の人が駆け寄ってきて私の手を握り、「ようこそ、陸上部へ」
そう言って、ニコって笑った。
何て人懐っこい笑顔をする人なんだろう?

って、私まだ陸上部入ってないんですが…


でも、陸上部の人たちはみんな気さくでいい人ばかりだった。
マネージャーの先輩も凄く優しそうだった。



そして、私は知った。
あの紙は、仮入部じゃなく、入部届けだったのだ。

「やられた〜」


でも、みんないい人そうだし、入部してもいいかな?
かよちゃんも、同じ考えのようだ。


私たちは、マネージャーとして入部する事にした。



あっちゃんは、根負けしてラグビー部のマネージャーになった。


でも、陸上部ってマネージャーいるのかな?
ただ、走ってるだけでしょ?

楽そうでいいかっ!

軽い気持ちで、入部した。
< 31 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop