再会した幼馴染に溺愛されています。

「っ!!離せよ……滝口!!」


「分かった。少し付き合ってやる、そのかわりすぐ終わらせろ。」


今こいつが言った事が本当だとしたら経緯を知る必要がある。
そして間違ってもアキのことは渡さない。


不穏な空気が二人を包む中俺は井出の案内で、ひと気のない公園へと入る。どこか不気味な雰囲気だ。


なるほど……こういう場所なら井出たちが非行をするのに打ってつけだな。


「それで、お前がついさっき言ったことは本当なのか?」


「おう!マジだぜ?だから二人で教室にいなかっただろ?」


落ち着け俺よ。
と言い聞かせてるつもりだが今回ばかりは理屈よりも感情が全面に出ちまう。


「つーか滝口!お前が最低な事して水野を泣かした事に俺はムカついてんだよ!」


俺より先に井出が怒鳴ったかと思えば頬に熱いものが走ると同時に俺は後方に倒れる。


そうか……不意を突かれたとは言え俺は殴られたのか。
……痛ってえな!!


いつもなら避けれたはずだが、やはり気を取り乱すとろくな事が無いな。

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