再会した幼馴染に溺愛されています。

「いいじゃん彼氏なんて俺らと遊んでた方が楽しいよ!」


「そうそうどうせ真面目でつまんない彼氏なんだろ?」


確かにあなた達から見たら『真面目でつまらない』かもしれない。
自分の価値観だけを押し付けてくる人に言われたくない。


「そんな事ないよ、いつも私をドキドキさせてくれるし。不器用だけどいつも楽しませてもらってるの。」


相変わらず私は冬馬の事を悪く言われるとムキになっちゃう……。
黙っとけば話大きくならずに済むのに……。


「へえ。じゃあ俺らといる楽しさ教えてやるよ。」


「少しだけでいいから着いて来てよ、良いだろちょっとくらい!」


これだけ冬馬への想いを真剣に伝えても響かないなんて。
ショックというか、こういう何とも思わない人もいるんだなあ……。


凄くしつこいし、どうやってここから逃れよう……。


もうあんまり時間もないから、焦りとイライラがどんどん蓄積していく。


やっぱり最初から無視して歩けば良かった。
どうしよ……。
< 159 / 224 >

この作品をシェア

pagetop