再会した幼馴染に溺愛されています。
「いいじゃん彼氏なんて俺らと遊んでた方が楽しいよ!」
「そうそうどうせ真面目でつまんない彼氏なんだろ?」
確かにあなた達から見たら『真面目でつまらない』かもしれない。
自分の価値観だけを押し付けてくる人に言われたくない。
「そんな事ないよ、いつも私をドキドキさせてくれるし。不器用だけどいつも楽しませてもらってるの。」
相変わらず私は冬馬の事を悪く言われるとムキになっちゃう……。
黙っとけば話大きくならずに済むのに……。
「へえ。じゃあ俺らといる楽しさ教えてやるよ。」
「少しだけでいいから着いて来てよ、良いだろちょっとくらい!」
これだけ冬馬への想いを真剣に伝えても響かないなんて。
ショックというか、こういう何とも思わない人もいるんだなあ……。
凄くしつこいし、どうやってここから逃れよう……。
もうあんまり時間もないから、焦りとイライラがどんどん蓄積していく。
やっぱり最初から無視して歩けば良かった。
どうしよ……。