再会した幼馴染に溺愛されています。

「とりあえずそこで休憩しよっか。結構歩いて疲れたでしょ?」


「あ、はい!」


美咲さんが指差す敷居の高そうなカフェに少し緊張する。
そしてその辺の男子より気遣いが出来る人で尊敬する部分が多すぎる。


「はあ〜あったかーい。」


「秋穂っちって本当に可愛いんだね。The 女の子って感じ。」


まあそりゃ女の子ですから……。
確かにこんな立派なカフェに来てホットココア飲むなんて目立つかも。


ブラックコーヒーを優雅に味わう美咲さんがイケメンすぎるんだよきっと。


「どうしても甘いものに目がいってしまうんですよね……。」


「トマトそっくり……。あいつも甘党だから手作りケーキは凄く喜ぶと思うよ。」


スイーツ男子とは知ってたけど、美咲さんの言葉を聞くと張り切ってしまう。
趣味と言えるか分からないけど、お菓子作りは好きだから腕の見せ所だね。


「プレゼントを何あげるかが問題だよね。あいつ色々気難しいから。」


「そうですよね……。ですから美咲さんに相談しようかと思いまして。」


昔からずっと冬馬に関わってる美咲さんでさえ悩むなんて、ちょっと難航しそう。
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