再会した幼馴染に溺愛されています。

「色んな女子から完璧男子なんて噂されてるトマトにそんな弱点があるとはね。」


「勝手に言ってるだけで俺は大した男じゃない。変な妄想はやめろって言っとけ。」


昔から俺は勝手に持ち上げられて変な噂ばかりと戦ってきた。
まさかこの学校でも噂が流れるとは。


「聞きたいことはそれだけなの?」


「ああ。服装だけが気になってて。いよいよ二日後の話だから。」


サラッと俺は言うが、あと二日しかないってのか。
そう現実的に考えると緊張感が増してくる。


話すのは得意じゃない上にアキのご両親と顔を合わせるなんて、ハードルが高すぎる。


しかし、皆に認めてほしい。
だからこそ俺はもっとしっかりしないとな。


「大丈夫だよ、そんなに緊張しなくても。制服さえ着なければ……ぷぷっ。」


「まだそれ引きずってんのかよ……。」


どうやら無意識のうちに美咲のツボを突いてしまったようだ。


「これまでのトマトを見てる私が言うんだから安心してよ。」


「ああ……サンキュー。」


俺は不器用さを演じてそう返すけど、内心は美咲にも感謝してる。
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