雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて～強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ～

『う、うん』


確かに2人は誠実だった。


とっても紳士的で情熱的で…


それは…あの人とは違ってた。


今考えたら、何だかチャラチャラしてたもん、ちょっとだけ。


『素直にどっちか選んで恋愛してみた方がいいで。万が一、万が一、失敗したらさ、また次の人探したらいいやん。もういつまでもしり込みしてたら幸せにはなられへんし』


ちょっとだけむちゃくちゃな気もするけど、でも、明音の気持ちはすごく嬉しかった。


挑戦するとか前に向くっていうの、私、本当はそうしたかったのかも知れない。


何か変わりたいって思ってたのは確かで。


だけどそれが出来なくてウジウジして…


明音はそんな臆病な私の背中を押してくれてるんだよね。


『あんなイケメン2人に告白されてめっちゃうらやましいわ。私も幸斗もな、夢芽には幸せになってもらいたいねんで、ほんまに心からそう思ってる』


明音の気持ち、伝わってくるよ。


こんなにも私を思ってくれてすごく有難い。