【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


わたしが凌玖先輩とふたりで登校したいのは、一緒にいたいだけ?


……ううん、それだけじゃない。

凌玖先輩といると、心があたたかくなって、素直に嬉しいって思えて、自然と笑えるから。

わたしが楽しくしてると、凌玖先輩も優しく笑ってくれるから。


それはすごく心地がいいもので、もっと凌玖先輩に近づきたいって思うから……。



「朝のことは、俺から関本に言っとく」

「あ、いえ! わたしから言います。朔夜くん、なんだか凌玖先輩のこと警戒してるみたいで、また失礼なことを言ったら申し訳ないです」



凌玖先輩を嫌な思いにさせたくない。

それに、わたしから伝えたら朔夜くんもわかってくれるはず。


わたしが凌玖先輩といたい気持ちは大きくなってる。

< 101 / 391 >

この作品をシェア

pagetop