【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「歌桜をそばに感じてると、今日も頑張れるから」
それは、凌玖先輩のためになってるってことでいいのかな……?
……それなら。
わたしが勇気を出したら、凌玖先輩の体がピクッと反応した。
「歌桜……?」
「今日も頑張ってください……!」
応援の気持ちを込めて、わたしも腕をまわした。
こんなので頑張れるなら、パワーを送りたい。
凌玖先輩の力になりたいから。
「……ありがとう。ほんと、頑張れる」
心から嬉しそうにする凌玖先輩の笑顔が、わたしの元気の源になるから。