【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


華恋ちゃんに聞かれてデートのことも思いだす。

あのとき向けられた凌玖先輩の笑顔がかっこよすぎて……っ。


凌玖先輩とデートしたシーンが頭に浮かんで、恥ずかしさを隠すために頬を両手でおさえた。

そしたら、机に置いてあったスマホがブルッと震えた。



「藍澤先輩からメッセージだよ!」



先に気づいた華恋ちゃんが教えてくれる。

すぐにスマホの画面を確認すると、凌玖先輩から1通のメッセージが届いていた。



《今日の放課後、生徒会の仕事が入って一緒に帰れそうにないんだ。遅くなると思うから、誰かと帰ってくれる?》



下校についての連絡だった。


委員会の仕事……。

< 120 / 391 >

この作品をシェア

pagetop