【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「ありがとう。歌桜のおかげでかなり良くなったよ。本当は、家まで送ってあげたいんだけど……。まだ、そこまではできそうにない……」
申し訳なさそうにしゅんとした。
凌玖先輩を不安にさせるために来たわけじゃないのに……!
「大丈夫です。ひとりで帰れるので安心してください」
「……送ってあげられなくて本当にごめん。父さんは仕事の帰りが遅いし、母さんは運転できなくて……。歌桜の両親は迎えに来てくれそう?」
そう言われてピンときた。
お母さんとお父さん、どうだろう。
そろそろお仕事も終わりの時間だよね……?
「連絡してみます」