【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
凌玖先輩を好きな海紗ちゃんならわかってくれるはず。
「わかった。なにか言われるようだったら、俺が止める。この時期は図書室にいるだろうから呼び出そう」
生徒会メンバーで期末テストの話になったとき、そんな話をしていたみたいで知ってるようだった。
海紗ちゃんと会って話すのは、凌玖先輩の成績のことを聞いたとき以来。
自分から行くのは初めてだ。
「……はい」
言葉にして伝えよう。
覚悟を決めて、図書室に向かった。