【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
もっと、歌桜ごとほしい
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あれから期末テスト本番まで毎日凌玖先輩と勉強をした。
そのおかげもあって、本番では問題をスラスラ解くことができて手応え抜群。
無事に最終教科のテストが終わり、クラスのみんなが声を上げた。
「やっと終わった〜!」
「遊びに行こうぜ!」
予定があるみたいで、風のようにぴゅーんと教室を出ていく。
早い……!
この日を楽しみに待ってたのかな。
やっと遊べると思うと、テンション上がっちゃうよね。
わたしもこれから凌玖先輩とお出かけだ。
だって、今日は……特別な日だから。
「おつかれ! 歌桜」
華恋ちゃんがテンション上げて声をかけてくれた。
「おつかれさま。華恋ちゃんっ」
「今日は藍澤先輩とデートなんでしょ? 1ヶ月記念おめでとう! いっぱい彼に甘えちゃいな〜」