【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


「で、でもっ」



わたしの声なんて届かない。

それに、あんなにいっぱいもらってたら、わたしがあげても受け取りきれないよ……。

誰からもらったのかだって、わからなくなっちゃう。



「なに言ってんの! 先輩に食べてもらうために作ったんだから。あげないでどうするの?」

「うぅ……」



そう、だよね。

藍澤先輩に食べてもらって、喜んでもらえたらいいなって想いを込めて作った。


……食べて、ほしい。

なんて考えてたら。


--ドンッ


誰かがわたしの左肩にがぶつかってきた。

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