#青春リクエスション
「へぇ、近澤ちゃんってそんなすごい人だったんだ」

長期戦ホームルーム後、凛空ちゃんと生徒会室まで歩く。
1年の教室からだと反対側の生徒会室がある校舎はそれなりに距離のため、話す時間も結構あって。

「そうなの!1年で唯一のレギュラーなんだよ!」

「それはすごいね」

「がんばり屋だし、絶対泣き言わなくて、キラキラしたリボンは超カッコいいよ!」

「そーなんだ、じゃあ応援に行かなきゃじゃん」

「ねっ!!!」

自分のことみたいに息が弾む。

絶対、いっぱい、たくさん応援するから。

「でも大会地元じゃないから遠くて行けないんだけど」

「あ、そーなの?」

「でも気持ち届けるから!」

グッと両手で軽くガッツポーズをした。
応援くらいしか出来ないけど、応援だって大きな力になるもんね。

「じゃあ遠くからでも俺も届けられるようロングブレスでも習得しようかな~」

「ダイエット方法じゃんそれー!」

笑いながら凛空ちゃんと話していると、すぐに生徒会室に着いた。

もうみんな揃ってるのか廊下まで賑やかな声が聞こえた。今日は話し合いが盛り上がってるのかな。

凛空ちゃんがドアを開けた、その後をついて中へ入った。
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