あの瞬間キミに恋した

第1章

私、渋谷紗羅今日から高校3年生になる17歳
幼なじみの岡田櫂斗と付き合い始めて1年が経ちました!!

今のところ問題もなく順調に交際を続けている私達

さぁ・・・波乱の幕が開けました!!!




新学期が始まる朝。
ピリリリリリリリッと目覚まし時計の鳴る音が部屋に響き
ふあぁ~~~朝が来ちゃったと朝からお馬鹿な発言をしている私、あははっ。


今日から高校3年生になった紗羅です。
と言っても何が変わったと言う訳でもないんだけどね。

変わった事ことと言えば、櫂斗と私が付き合い始めたことくらいかな?

櫂斗は相変わらず私をからかい、案の定私が怒るの繰り返しなんだけど



私は今最高に幸せです♪


おっと、早く支度しなきゃ。

何故こんなに急いでるのかと言うと、櫂斗が私の家の前で待ってるかも知れないからで。
決して私が寝坊をしている訳じゃありません!
そこのところみんな理解してね!

付き合い始めてからも、毎日一緒に登下校をしている私達。

で、決まって朝は櫂斗が待っててくれて帰る時は私が櫂斗を待つってスタイルになってます。って一体誰に説明してんのよ。


そして私は素早く着替えて朝食を食べ(食べたのかよ!!)
お父さんとお母さんに、行ってきま~すと言って外に出た。


うっ!やっぱり櫂斗がいた・・・。

「櫂斗おはよっ!!」と最高の笑顔で言った私。

「遅いぞ紗羅!!俺は15分も待ったんだぞ!!」と櫂斗は怖い顔で私を睨み付けた。

15分て、どんだけ早く来てるんだか。

そんなに早く来てくれなくてもいいのになぁ。
でも、何気にそれが嬉しかったりする自分もいたりなんかして。


「そんなに怒らなくたっていいじゃん。新学期の始まりなんだし、ねっ櫂斗!」とウインクをしながら言う私。

「まぁそうだな、新学期に命じて許してやるよ」

なんなのよ・・・その上から目線はぁぁ~~~!!!

って偉そうな態度は前から同じでした。あははははははっ!!

くそぉ~~~言われてばっかりじゃ、悔しいから反撃開始~~~!!

「ふんっ!そんなイジワルな櫂斗嫌いだもん!」

「へぇぇ~~~本当に俺のこと嫌いなら別れようか?」と不適な笑みを浮かべて言った。

うっ、櫂斗の奴う~~~別れないに決まってるじゃんか!!!
正確に言うと、別れないじゃなくて、別れられないのが正解。
櫂斗のことが好きすぎて・・・。


「櫂斗のイジワル、別れるわけないじゃない!大好きなのに」

「うん絶対に別れないし!俺は紗羅のこと愛してるからな!」

え?愛してる?初めて聞いたよ櫂斗の口から。
今まで好きだとか大好きって言葉はよく言ってくれてたけど、愛してるは初めてで・・・やばいよ・・・嬉しすぎて涙出そう。
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