second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結



「便秘・・だったんですね・・・そんなこと何も言ってなかったのに・・・まきちゃん、うんち、ずっと出ていなかったんだね。」

「・・・うんちの話とか・・・はずかしくて言えなかったの・・・でも、すっきりした。もうだいじょうぶ。」

「私もちゃんと聞いてあげられていなかったな・・・ごめんね。」


小学生になった子供
身の回りのことが自分でできるようになってくることによって母親による体調管理の目が緩む
それによっても起きやすい子供の便秘
まきちゃんのように、羞恥心から便秘であることを黙っている子供もいる
それによって自分の目が届いていなかったことを悔やむ母親も多い


『うんちの話・・・確かに恥ずかしいよね。でもね、うんちで体の調子がわかることも多いんだよ。』

「そうなの?」

『ああ・・・お医者さんはうんちから病気を見つけることもあるんだよ。出たうんちからも、うんちを出す様子からも。』

「ほんと~?」

まきちゃん自身も突然の嘔吐に驚き、そして不安を抱いていたのだろう
俺の説明に一所懸命に耳を傾けてくれている。


『ああ・・・だから、まきちゃん、恥ずかしいかもしれないけれど、うんちのことで気になることがあったら、まずはお母さんに相談しよう。お母さんもきっとまきちゃんが教えてくれるのを待っているからね。』

「そうだんしたら、もうだいじょうぶ?」

『ああ・・お母さんはまきちゃんのことを一番よく知っているからね。あとは、いいうんちを出すには、よく運動してよく寝て、よく笑って・・・あとは、こまめにお水やお茶を飲むことだよ。』

「うん、そうする!」

さっきまで曇っていたまきちゃんの表情が笑顔に変わったのを見たお母さんもほっとした表情。


俺は新生児科医師ではあるものの、所属は小児科であるため、今日みたいにER(救命救急センター)からの小児患者の診察依頼も受ける。
普段は言葉を発しない新生児相手に仕事をしている俺にとって、まきちゃんのように意思疎通のできる年代の小児患者を診ること。
言い方が正しくないかもしれないけれど、それはいい意味で気分転換になる。

不安そうな表情だった親子が、笑顔で家に帰っていく。
医師としての自分が少し役に立っているようで、それが自分のモチベーションに繋がっている。


『さっきのドクターカーで搬送したベビーのところに早く戻らないとな。』

「今日の小児科当直、橘先生なんですね!」


俺は首元にかかったままだった小児用聴診器を外し、救急診察室内のデスクの上に置いておいた新生児用聴診器に取り替え、急いでNICUへ戻ろうした。

それなのに一歩足を踏み出したところでERの若手女性看護師に声をかけられた。


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