私に華があったなら
私は、何の変哲のない女子高生。

完璧主義者とよく言われる。
確かに…理想は高い。

理想が高いと言っても、

自分自身は低いが、

家庭の事は理想が高いかもしれない。

私の理想の家族は、
優しく頭脳明晰な両親に、
愛想のある可愛らしい妹が、理想。

しかし理想とは、
かけ離れた現実だった。

私、姫川 (あい)は、

幼い頃、両親に
完璧美少女になる為、厳しく
育てられた。

両親は、
決して優しくはなかったし、
頭脳明晰でもなく、裕福でもなく、
美形でもない。

何の変哲もない、つまらない人間。

そんな両親だった。
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