恋と旧懐~兎な彼と私~

「今日,暑いよね」

「そうだね」



そんな質問にもちゃんと答えてくれる暁くんはやっぱり優しい。



「あっチョコとかいける人?」

「好きだけど」



ドキリする私は本当にしょうもない。

私は急いで目標のもとへ行くと,暁くんに止められる前に2つ購入した。



「今日,暑いもんね。せっかく来てくれたから,私の奢りだよ。まだ早いからゆっくり食べる時間くらいあるし」



夏のチョコフラ○ペは最高だよね。

毎日買えるほど安くない特別感とかが好きだ。



「……はぁ,まぁ,ありがと」


どこか納得いかなそうな暁くんも,受け取ってくれる。

暁くんには暁くんの,私には分からないような苦悩があるのだと,私は気にしないことにする。
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