恋と旧懐~兎な彼と私~

『あっ愛深! それとって』



何故かどうゆう基準なのか分からないけれど,一瞬だけなど,彼らは普通に話しかけてきて,私もつかの間の会話を楽しんだ。

彼らは一人一人が気まぐれだった。

殆どが私に明確な敵意だけを持っているわけではなかったからこそのことで,私はどう扱っていいのか分からなかった。

校内のいじめ調査の無記名アンケート。

意味はないと知りながら1度だけ書いたことがあった。

いじめでなく嫌がらせだったから書いていいのか迷ったけど。

一週間くらい経った頃,担任が私のもとに来て。

ある程度覚悟していたけれど,私は直前になって怖じ気づいてしまった。



『あれって,愛深さん? 大丈夫?』

『そう……ですけど,大丈夫です』



本気で心配した表情。

先生の性格から嘘ではない。

だけど,そのまっすぐな目と質問に,私の内側をぐちゃぐちゃにかき乱されたような気持ちになった。

無神経……

そう思った。

普通に好きな先生で,昼休みなど話しにいった。

この事があったあとも,気にされたくなくて,それは変わらなかった。
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