遊び人の美容師に溺愛されてます。

また。

 それから、2週間、最低男と会うことはなかった。
忘れかけていた。

 しかし、公園で本を読んでいると最低男は、女を連れてやってきた。

『は?なんで、また女?』

「お待たせ。ごめんね。」
最低男は言った。

『デジャヴ』

「はあ?彼女作らないんじゃなかったの?」
「この前までね。でもこの子のこと好きになっちゃったから。付き合ってるの。」

「最低。」
今度は、平手打ちをくらっていた。
慌てて、水でハンカチを濡らし、頬に当てた。

「ね?こういうところが違うの。わかった?」
「もういい。」
怒って女は帰って行った。
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